GCDF/キャリコンとしての備忘録

GCDFの受講を通してキャリコン取得へ。2018年10月に受検します。

VPI職業興味検査(Vocational Preference Inventory)

 

VPI職業興味検査(Vocational Preference Inventory)

160の具体的な職魚に対する興味・関心の有無を回答させることにより、6種の職業興味領域に対する個人の興味・関心の強さを測定するとともに、あわせて個人の心理的傾向を5領域について把握しようとするものである。そして、本検査は、大学生等に対する進路指導や就職ガイダンスの用具として、職業との関わりにおいて自己理解を深め、望ましい職業的探索や職業選択活動を促進するための動機付けや情報を提供することを目的としている。

 

興味領域尺度

  1. R尺度/Realistic Scale:現実的興味領域
    機械や物を対象とする具体的で実際的な仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
  2. I尺度/Investigative Scale:研究的興味領域
    研究や調査などのような研究的、探索的な仕事や活動に対する好み関心の強さを示す。
  3. A尺度/Artistic Scale:芸術的興味領域
    音楽、美術、文芸など芸術的領域での仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
  4. S尺度/Social Scale:社会的興味領域
    人に接したり、奉仕したりする仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
  5. E尺度/Enterprising Scale:企業的興味領域
    企画や組織運営、経営などのような仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。
  6. C尺度/Conventional Scale:慣習的興味領域
    定まった方式や規則に従って行動するような仕事や活動に対する好みや関心の強さを示す。

 

傾向尺度

  1. Co尺度/Self-Control Scale:自己統制傾向
    自己の衝動的な行為や考えをどの程度統制しているかを示す。
  2. Mf尺度/Masculinity-Feminity Scale:男性ー女性傾向
    男女を問わず、一般的に男性が好む職業にどの程度強い関心を持っているかを示す。
  3. St尺度/Status Scale:地位志向傾向
    社会的威信や名声、地位や権力などに対して、どの程度強い関心を持っているかを示す。
  4. Inf尺度/Infrequency Scale:稀有反応傾向
    職業に対する見方がどの程度常識にとらわれず、ユニークであるかを示す。
  5. Ac尺度/Acquiescence Scale:黙従反応傾向
    どのくらい多くの職業を好んだかを示す。

 

興味領域尺度⇒各得点が高い人の特徴

  1. R尺度/Realistic Scale:現実的興味領域
    ・機械や物に対する関心が強い
    ・対人的、社会的出来事への関心は乏しい
    ・機会を操作したり、ものを作る能力に恵まれている
    ・対人接触が不得手で、それを必要とする仕事を好まない
  2. I尺度/Investigative Scale:研究的興味領域
    ・抽象概念や論理的思考に強い関心を持つ
    ・合理的で几帳面であると同時に、内向的である
    ・物事を数理的に処理し、論理的に考え、解釈する能力に恵まれている
    ・知的にも、教育的にも要求水準が高い
    ・指導性や統率力はあまりない
    ・物事を1人で成し遂げることを好み、グループでの活動を好まない
    ・科学や芸術に対して高い価値を置く半面、社会的、経済的あるいは経済的問題に対してはあまり関心を持たない
  3. A尺度/Artistic Scale:芸術的興味領域
    ・音楽、美術、文学などに強い関心を示す。
    ・独創性や想像力に恵まれている
    ・繊細で感受性が強い
    ・方にはまるのを嫌い、規則や習慣を重視せず、自分の感性や独自性を大切にする
    ・内向的で、自分や他社の感情に敏感なため、衝動的になりやすく、不安感が強い
  4. S尺度/Social Scale:社会的興味領域
    ・人に教えたり、援助したり、人と一緒に活動するのを好む
    ・責任感が強い
    ・他者に対する洞察力に富む
    ・人に対し親切かつ寛大である
    ・さまざまな人と良好な人間関係を作ることができる
    ・人の気持ちを理解し、敏感に反応することができる
  5. E尺度/Enterprising Scale:企業的興味領域
    ・新しい事業や計画を企画したり、組織づくりをしたり、組織を動かすなどの活動を好む
    ・権力や地位を重視する
    指導力、説得力、表現力に恵まれ、積極的で社交性に富む
    ・他人に従うよりも、自らリーダーシップを発揮して、新しい仕事を開拓していくことを好む
  6. C尺度/Conventional Scale:慣習的興味領域 
    ・反復的な事務的色彩の濃い活動を好む
    ・規則や習慣を重んじる
    ・さまざまな状況に対しても順応的、協調的である
    ・几帳面で、粘り強く、また自制心に富んでいる
    ・人との和を重んじ、属する集団を一つにまとめることを重視する
    ・人々の間に葛藤や混乱を起こさないように行動する
    ・自発的、創造的に行動したり、自己主張をして自分がリーダーシップをとるよりも、権威者の指示に従うことを好む

 

傾向尺度⇒各得点が高い人の特徴

  1. Co尺度/Self-Control Scale:自己統制傾向
    ・自己統制を必要とするような仕事や活動への関心が強い
    ・用心深く、慎重で、衝動的に行動することは少ない
  2. Mf尺度/Masculinity-Feminity Scale:男性ー女性傾向
    <男性の場合>
    ・男性的と呼ばれている仕事や活動を好む
    ・伝統的な性役割に対する同調性が高い
    <女性の場合>
    ・伝統できな性役割にあまり関心がなく、また、とらわれない
    性役割より、個性の発揮に価値を置く
    <男性でMfが低い場合>
    ・伝統的な性役割にあまり関心がなく、また、とらわれない。
    <女性でMtが低い場合>
    ・伝統的な性役割に対する同調性が高い
  3. St尺度/Status Scale:地位志向傾向
    ・社会的評価の高い仕事や活動を好む
    ・社会的威信や地位を重視する
    ・自身に満ち、情熱的で、社交性である
    ・表現力に恵まれている
  4. Inf尺度/Infrequency Scale:稀有反応傾向
    ・一般に誰でも好む仕事にはあまり関心がなく、また自分を取り囲む社会の一般的価値観とはことなった価値観を持つ傾向がある
    ・対人的仕事とか社交的活動をあまり好まない
    ※低い場合は以下の傾向を示す
    ・社会的評価を重視する
    ・自分の能力やパーソナリティを肯定的に評価する
    ・要求水準が高い
  5. Ac尺度/Acquiescence Scale:黙従反応傾向
    ・さまざまな種類の仕事や活動に対して、幅広い関心を持つ。
    ・自身があり、積極的で社交的である

 

ホランドの職業選択理論

「特定の職業環境にいる人には、類似したパーソナリティ特性とパーソナリティ形成史を示す者が多い」という経験法則に立って、次の4つの仮定を自分の職業選択理論の理論的枠組としている。

  1. 個人の行動は、その人のパーソナリティとその人をとしまく環境との交互作用によって決められる。
  2. 人間のパーソナリティは、現実型、研究型、芸術型、社会型、芸術型、社会型、慣習型の6つに分けられる。
  3. (職業)環境もパーソナリティと同様に、現実型、研究型、芸術型、社会型、芸術型、社会型、慣習型の6つに分けられる。
  4. 人間は、自分の持っている技能や能力が生かされ、価値観や態度を表すことができ、自分の納得できる役割や問題を引き受けさせてくれるような(職業)環境を求める。

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